自分が幸せになろうと思ったら、誰かの役に立つこと。
佐藤:
NEXTの経営理念は、とてもしっかりと作られていると思います。そのことについて話していただけますか。

井上:
弊社の経営理念は『常に革進することで、より多くの人々が心からの「安心」と「喜び」を得られる社会の仕組みを創る』です。みんながHAPPYで、喜びのある生活ができるように、そのために我々は次々とイノベーションを起こす。だからNEXT、NEXT、NEXT・・・なのです。そして大事にしている価値観のひとつが『利他主義』です。「みんなを幸せにしたい」その想いは全方位。社会、お客様、家族、仲間・・・と。まずはあなたの目の前にいる人をHAPPYにすることですね。そして、働くことはどういう意味を持つのか、と考えてみます。自分の幸せ=お金だとしたら、もし、この世からお金がなくなったらどうしますか?例えば、お米を作っているのは誰ですか?電車を走らせているのは?つまり働くというのは、誰かの役に立つこと。役に立ったから、「ありがとう」と言われる。お金はツールに過ぎないのです。自分が幸せになろうと思ったら誰かの役に立つことです。

留学生:
起業すると犠牲にすることもあるかもしれませんが、会社を継続する力となっているものは何ですか?
加藤:
「志」とか「想いの強さ」が力に変わるのだと思いますね。実はリクルートにいた頃、井上さんの会社とライバル関係にあり、NEXTを潰しにかかろうとしたことがあったんです(笑)。でもね、NEXTの社員はパン1個で20時間働けるんです。しかも休日なしで(笑)。1,000万円貰わないと、そんなに働けない、というのとは全然違う。井上さんのすごいところは、諦めが悪いところ、志が高いところです。力がない時から正義を追及して、いい仲間と志強くやって、あっという間に400人の会社になった。ところで井上さん、前から聞いてみたかったのですが、会社が潰れると思ったことはないんですか?
井上:
ありますよ。売上は10億なのに、もしかしたら、それ以上の損害賠償を払わなくてはいけないかも、ということがありました。その時はね、徹底的に戦って逃げ出さなかったです。7日間でトータル4時間しか寝ませんでした。起業すると逃げ出したくなるようなことがいくらでも出てきます。でも絶対に逃げるな、と言いたいですね。でも犠牲にしていることは何もないですよ。睡眠時間は短いですけれどね(笑)。
佐藤:
井上さんは会社が大変な時、社員のみんなに何をどう伝えたのですか?
井上:
一緒にお酒を飲みに行って、ビジョンを語り続けていましたね。ずっとずっと語っていました。僕が唯一他の人より優れているのは、絶対やるんだという強い想いですね。僕より優秀な人材は社内にもたくさんいますが、その想いは他の誰よりも1番強いと思います。
・・・この後も、質疑応答は活発に続きました。セミナーが終わっても、パネラーの周りには今後の自らの進路などを相談する学生たちが次々と。このセミナーで出会ったご縁を大切に、それぞれが新たな道を歩み始めた先でも、ずっと繋がっていけたらと願っています。


