去る10月18日(土)、東京目黒区にある駒場留学生会館でJVEEF(日本ベトナム技術者交流会)主催の起業セミナーが行われました。弊社代表の佐藤道明はコーディネーターを務め、50名を超えるベトナム人留学生たちと熱く語り合うひとときを過ごしました。



パネラー・通訳 紹介
-
株式会社ネクスト
代表取締役社長
井上高志氏
-
株式会社レンターズ
代表取締役社長
加藤哲哉氏
-
株式会社Hanoi Advanced Lab
代表取締役社長
佐藤道明
―起業は手段。なぜ、会社を始めたのか―
佐藤:
今日のテーマは「起業」ですが、今回は起業のHOW TOではなく、起業に最も必要なもの、それは社長の心の持ち方だと思うので、そこに焦点を合わせて話を進めていきたいと思います。まずは、なぜ会社を始めたのか。やりたいと思うことと、実際にやるのとでは大きな違いがあります。では、その辺りから・・・。
井上:
みなさん、こんばんは。先ほどまで、NEXTの社員の結婚式に出席していたので顔もまだちょっと赤い上に、こんなタキシードを着ていますが、許して下さいね(笑)。今日は楽しみにしていました。よろしくお願いします。さて、僕は大学を出て、リクルートコスモスという会社に入りました。そこで短い期間でしたが、不動産業界の仕組みの不透明さや煩雑さを思い知ることになりました。入社して間もない頃、ある若いご夫婦を担当させていただいたのですが、ローンの審査で希望された物件の契約が叶わず、ひどく落胆される様子を目の当たりにしました。本来ならそれで次のお客様に移るべきなのですが、それが自分にはどうしてもできず、個人的にいろいろ動き回り、最終的には競合他社のものでしたが、お客様に喜んでいただける物件をなんとかご紹介できました。もちろん上司にはひどく叱責されました。でも、あの時のお客様の満面の笑顔が嬉しくて。あの時の出会いが私の原点となっています。日本全国を網羅した不動産情報のデータベースを作ろう、人々が心から満足のいく「選択の自由」の得られるような社会を創っていきたい、そんな想いから生まれたのが『HOME’S』です。あの頃、若造の私にあったのは「志」だけでしたね。その後、転籍したリクルートという会社で、その事業をやることも考えたのですが、なかなか実現しそうになかったので自分でやろうと。起業は手段でした。不透明な世界を透明な世界にしたかったのです。
加藤:
僕は、人生は一度きりなので悔いのない人生を過ごしたかったのです。リクルートという会社に17年間在籍していました。自分でいうのも変ですが、サラリーマンとしては出世した方だと思います。不動産の週刊情報誌を作っていたのですが、年収も良かった。ただ僕には「人と住まいのベストマッチング」というビジョンがあって、これを実現するには、ちょうどその頃に出てきたインターネットというものの方が良いのではないか、と感じるようになったんですね。情報誌を作っていても、どこかビジョンとぶれていくような。ならばやりたいことをやるために起業しようと。あと、単純に社長を一回やってみたかったというのもあります(笑)。これは独立するモチベーションの一つです。